鈴林です。
映画始まる前の宣伝で存在を知って観に来た映画。
ここ最近テレビ番組をほぼ観ないからYouTubeとかで映画の宣伝入れてくれないとわからんわー。
入場者特典もらえた~。
飾るところは無いけれども、アートボードとてもきれい。
鳥山明先生の絵って細かいのにすっごい見やすいから超好き。
誰の絵かすぐにわかるし、見やすいのがもう最強。ありがたい。
またしてもドラゴンボールヒーローズのカードをもらってしまった。溜まる…!w
SAND LAND
好きなものを詰め込んだ作品
公式HPにある鳥山明先生のこのコメントたちを読んでから観ると、
あ~~これが本当に好きなんだなぁ~~
ってのがすごく伝わる映画だった。
漫画ではもっと時間もコマも割いてるかもしれないけど、なんとなく伝わった。
戦争映画で出てきてたのを見た、というくらいでしか知らないけどあの丸い戦車って実際にあった…よね?
全く同じ、とはいかないけれども似たようなものがあった…ような気がする。
ドラゴンボールでもブルマの乗るエアバイクとか機械とか細かく描いていたけれども、戦車も相当好きなんだなって感じた。
中身も外身もすごい細かい!!
作画コスト高そう~~~~~!
作画監督7人くらいいたけど、メカ担当の人は大変だっただろうなw
でも鳥山明先生の作品なのにメカの作画に手を抜くなんてもったいないし、台無しだよね。
あと虫も好きなのかなって思った。
ドラゴンボールに出てくるセルも虫っぽいし、今回出てきた虫人間といい「虫」も鳥山先生が好きなものなのかしら。
コメントでは「プロ失格かもしれません」って言ってるけど、そんなこと無さすぎるでしょ!!
「俺はこれが好きだ!!!!」を打ち出してちゃんと面白くわかりやすくしてるなんて、そんな嬉しいことないよ。
「これが好きなんだ!!」を出してくれる作品は人に好かれると思う。
世界を救ったつもりだったんだろ?
思いがけずシリアスだし重い展開も存在する映画だった。
悪魔の王子のベルゼブブとシーフの会話がかわいいし笑えるけれども、人間サイドは全くかわいくないし微笑ましいところが全く無かったな!!
人間、きたねぇな!!
シーフが語りだした30年前の「ピッチ人絶滅事件」の話が、ラオに繋がるとは思ってなかった。
ラオもまさか自分のしたことの真実を、魔物から、30年後に聞くなんて思ってなかっただろうに。
ベルゼとシーフは自分らがしてきた「悪いこと」よりも、ラオがしてきた「悪いこと」に「え…」って引いちゃうくらいにきれいな心を持ってるよね。
ベルゼの思う「悪いこと」は歯を磨かずに寝てやった! とかなのに、ラオは「人を殺した」だもん…。
土俵が違いすぎる…。
ピッチ人絶滅事件の真相言ったら「あれは私が指揮したんだ」なんて言われたら、そりゃ困惑するよ~…。
シーフもベルゼも「ま、まぁまぁ! 仕方ないって!」という感じで励ましてるのが良い人感感じるわ。
「かける言葉がみつからないけれども、何か言わなきゃ!」みたいな、魔物らしからぬ気遣い。
シーフが言う「お主は知らんかったんじゃろ!?」は励ましになるけど、
ベルゼの「世界を救ったつもりだったんだろ?」というセリフはトドメを刺しているように思えた。
あれは……あれは効くよ。
上からの命令を聞いて攻撃して、世界を救ったと思ったら罪もないピッチ人を殺し妻や他の人も殺してしまっていた……ってつらいって。
かける言葉のチョイスは悪魔だったわ。
その後のシーンの「闇のパワーを集めている」的なセリフは中二病を感じてしまうけど、そそられるセリフだよね…!
悪魔の王子をナメてはいけない
2500歳くらいなだけあって、色んな人にベルゼのこと知れ渡ってるのはさすがだ。
スイマーズのこともぶちのめしたことがあるみたいだし、そういうことがたまにあったんだろうなぁ…w
車を襲ってきた奴ら、スイマーズの時にもベルゼは戦ったり走ったりしてて、すごい力を見せてくれたけど虫人間との戦いの時はわくわくした。
ドラゴンボールみたいなすごい力で勝つのかと思ったけれども、そういう訳でもない。
肉弾戦が多め。
ただの魔物ならまだしも悪魔の王子だから、刺されても平気なんだろうな。
シーフが言う「王子はお優しいから」というのは…なんかわかるわ。
確かにこれまで優しかった。ベルゼがキレやすい悪魔じゃなくてよかったよ。
これもダーブラ…じゃなくてサタンの教育の賜物なんだろうか。
ブチギレた後であっても、虫人間を殺したりすることはないのが優しい。
正気になった後も対話を試みているところも優しい。
魔物と人間
ダーブラってそういえば「魔界の王」って言われてたもんね。
バビディはサンドランドにやってきて、ダーブラを仲間にしたのかなぁ…とか考えてたわ。
それとも似ているだけ?
サタンでさえ「ゲームは1日1時間まで」って子どもに言ってるのに、それに比べて孫悟空は…とかも考えちゃったわw
この世界の魔物は人間に悪さはするけど殺したりはしないし、生活にそこまで干渉はしてないんだな。
でもわかりあおうとすることもしないし、偏見を持たれていても魔物は気にしないって感じ?
ラオは敬語を使って魔物に頼みに来たけれども、きっと超珍しい存在だったはずだ。
だからベルゼもラオを信じることにしたんだろうか。
そういうのも良いんだよねこの作品!
今こそ決着をつける
ゼウ大将軍とラオの戦い、てっきりベルゼが途中で参加してベルゼがゼウ大将軍と戦ってくれるかと思ったけど全くそんなことはなかった!
アレ将軍率いる戦車隊との戦いもそうだけど、戦闘がすごい練られてるよね。
展開が細かいというかリアルというか「これを考えてやってるのか…!」となる。
うまく説明できないけどすごいハラハラして見てたわ。
スーパーパワーに目覚めるとかじゃなく、ラオの持つ力と知恵でゼウ大将軍に勝利してた。
ゼウ大将軍を殺さなかったのは、もうすごい!! えらい!!
「復讐しても何も良いことは無い!」とは言わないけれども、殺さないという選択を取れるのはすごいよ。
そして逃げ出すゼウを見て「フリーザと同じやん…醜い心だよ…」と思ったよ。
最後はベルゼがぶっ飛ばしてくれるのも気持ちいいし、ラオもみんなも救われたし気持ちいいラストだったわ。
ゲーム化は不安だけど映画は超良かった!
な、なんでゲーム化…?w
いつ頃発売なのかも決まってないけど、「SAND LAND」を地上波でアニメ放送するとかでもないだろうし…ゲーム作っても売れるの…?
バンダイナムコが出すみたいだけど、映画も放送してない・アニメも放送してない時に突然ゲーム出して売れるんか……?
この「SAND LAND」という作品に悪いところは全く無いけれども、映画公開が終わった後に出ても遅くない…???
映画は超面白かったのに、ゲームのせいで変になっちゃうのは悲しいわ。
映画内でちょいちょいあるギャグみたいなの、面白いし好きだわ~。
鳥山明先生のこのセンスすごい好きなんだよね。
スイマーズみたいな奴らが漁夫の利を得ようとして失敗する感じとかも良いよね。
ベルゼの素直というか無垢なところが本当にかわいかった。
みんなで幸せに暮らしてくれ…!
ベルゼ・ラオ・シーフがお互いを信頼しあっていく感じとか、会話の雰囲気とか、色々すごく好きな作品だった!
画像引用元:https://sandland.jp/
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